算命学で相性を見る方法|二人の命式をどこから比べるか実例で解説
算命学で相性を見る時に、二人の日干支、律音・納音、地支の位相法、人体星図の中央と西をどう比較するかを解説。精神面・生活面・時間の使い方を分けて読む手順が分かります。
算命学で二人の相性を見る時、「同じ星が多ければ相性が良い」「反対の星なら悪い」と、一つの条件だけで決めるわけではありません。
まず、二人の日干と日支から、心の向きと現実生活の結びつきを見ます。次に、日干支が同じ律音、正反対になる納音など、干支同士の関係を確認します。さらに、陽占の中央で価値観、西で家庭や配偶者への接し方を比べると、「惹かれ合う部分」と「暮らしてから調整したい部分」を分けて読めます。
この記事では、二人の命式のどこへ印を付け、どの順番で比べればよいかを、律音・納音の具体例と人体星図の比較例で解説します。結果を良い・悪いで終わらせず、二人の会話へ変えるところまで進みましょう。
算命学の相性は、精神・現実・関係の表れ方を分けて見る
相性を見る時は、最初に「何の相性を知りたいか」を決めます。
- 話が合うか、価値観を理解し合えるか
- 一緒に暮らした時、生活のペースが合うか
- 恋愛では惹かれるが、結婚生活ではどうか
- 仕事の相棒として役割を分けられるか
- 衝突した時、どう仲直りすればよいか
問いが違えば、見る場所も変わります。
| 知りたいこと | 命式で主に見る場所 |
|---|---|
| 精神的な方向 | 二人の日干、日干同士の五行関係 |
| 現実生活・身体的な結びつき | 二人の日支、地支同士の位相法 |
| 似ている・正反対の関係 | 日干支の律音・納音 |
| 本人の価値観 | 陽占中央の十大主星 |
| 家庭・配偶者への接し方 | 陽占西の十大主星 |
| 行動の速度・年代の力 | 十二大従星 |
| 時期 | 大運・年運・天中殺 |
一つの項目に強い結びつきがあっても、それだけで総合相性は完成しません。精神面が似ていても生活の速度が違う二人、性格は反対でも役割分担がうまくいく二人がいるからです。


相性は一個の点数やないで。話は合う、でも生活の速度は違う。恋愛では惹かれる、でも仕事では役割を分けた方がええ。層を分けて見たら、二人の付き合い方が分かるんや。
相性を見る前に、二人分そろえるもの
二人それぞれについて、次を用意します。
- 生年月日
- 陰占の年柱・月柱・日柱
- 日干と日支
- 陽占の人体星図
- 中央と西の十大主星
- 初年・中年・晩年の十二大従星
算命学の一般的な宿命算出は生年月日を使います。節入り付近の生まれは柱が切り替わる場合があるため、二人とも同じ算出方式で命式を出し、結果を保存してください。
自分の命式でどこが日柱、中央、西なのか分からない場合は、先に算命学の命式とは?陰占・陽占・人体星図の見方で位置を確認できます。
手順1|二人の日干を比べる
日干は、本人の中心となる自然物です。
| 五行 | 陽 | 陰 |
|---|---|---|
| 木 | 甲・樹木 | 乙・草花 |
| 火 | 丙・太陽 | 丁・灯火 |
| 土 | 戊・山岳 | 己・大地 |
| 金 | 庚・鉄・岩 | 辛・宝石 |
| 水 | 壬・大海 | 癸・雨露 |
二人の日干を比べる時は、五行の同質、相生、相剋を見ます。
同じ五行|分かりやすさと競合
同じ五行は、物事の捉え方に共通点を見つけやすい関係です。水性同士なら、変化や情報の流れを大切にする。金性同士なら、結果や役割を重視する、といった共通言語ができます。
一方、似ているために同じ役割を取り合うこともあります。二人とも前へ出たいのか、一人が決めて一人が支えるのか、役割を分けると共通の力を活かせます。
相生|生み出す方向を確認する
相生は、木→火→土→金→水→木の順で、一方がもう一方を生み出す関係です。
- 木は火を生む
- 火は土を生む
- 土は金を生む
- 金は水を生む
- 水は木を生む
生じる側は相手へ力を渡し、生じられる側は力を受け取ります。支え合いやすい一方、いつも同じ人が与える側になると疲れます。相生だから自動的に対等というわけではなく、力の流れを確認します。
相剋|刺激と調整が生まれる
相剋は、木剋土、土剋水、水剋火、火剋金、金剋木の関係です。
違う価値観がぶつかりやすい一方、相手にない視点を持ち込み、軌道修正する力にもなります。たとえば水性は流れを作り、火性は明確に表現する。水剋火の関係では、感情の熱を冷ます、勢いへ考える時間を入れるという調整が生まれます。
相剋を「悪い相性」で終わらせず、誰が何を抑え、どんな場面で助けになるかを見ます。
手順2|日干支で律音・納音を確認する
日柱は、天干と地支を組み合わせた日干支です。算命学の相性では、二人の日干支の関係を見ます。
律音|日干支が同じ、似た者同士
律音(りっちん)は、二人の日干支が同じ組み合わせです。
比較練習として、AとBの日干支がどちらも「壬午」だとします。
| 人 | 日干 | 日支 | 日干支 |
|---|---|---|---|
| A | 壬 | 午 | 壬午 |
| B | 壬 | 午 | 壬午 |
天干も地支も同じため、精神の方向と現実のリズムに共通点が多い関係です。初対面でも「考えていることが分かる」と感じたり、同じ目標へ一心同体で動いたりしやすいとされます。
ただし、似ているからこそ、同じ弱点が同時に出ることもあります。二人とも急ぐ、二人とも黙る、二人とも譲らないという時、外から違う視点を入れる役が必要です。
納音|天干が同じで、地支が正反対
納音(なっちん)は、天干が同じで、地支が対冲となる正反対の組み合わせです。
Aが壬午、比較練習用Bが壬子なら、壬は同じで、午と子が正反対です。
| 人 | 日干 | 日支 | 日干支 |
|---|---|---|---|
| A | 壬 | 午 | 壬午 |
| B | 壬 | 子 | 壬子 |
精神の中心には共通点がある一方、現実の動きや時間の使い方が反対になりやすい関係です。考えていることは似ているのに、行動のタイミングが合わない。目的は同じなのに、進め方が逆という形で表れることがあります。
納音では、違いを消すより、担当を分けると活きます。Aが外へ動く、Bが内側を整える。Aが最初の案を出す、Bが反対側から点検する。正反対を衝突だけでなく、幅を広げる役割として使います。

手順3|日支の位相法で、現実生活の結びつきを見る
日支は、本人の足元や配偶者との現実生活に関わる場所です。二人の地支がどんな関係を作るかを「位相法」で見ます。
位相法には、まとまりや広がりを作る合法と、動きや変化を生む散法があります。
合法の例
- 支合:二つの地支が結びつき、まとまりを作る
- 半会:三合会局のうち二支がそろい、広がる方向を作る
- 三合会局:三支がそろい、一つの五行へ大きくまとまる
- 方三位:同じ季節の三支がそろい、現実的なまとまりを作る
合法が多いと、時間や行動がまとまりやすいと読みます。ただし、まとまりが強すぎると二人だけで完結し、外の意見が入りにくくなる場合もあります。
散法の例
- 対冲:正反対の地支が向き合い、大きな動きを作る
- 害:意図と現実がかみ合いにくい
- 刑:行動や関係へ偏りや摩擦が出やすい
- 破:まとまりへ小さな崩れや変更が入る
散法は、関係が必ず壊れる印ではありません。引っ越し、転職、生活時間の変化など、二人の間に「動き」を作る関係として見ます。
たとえば子と午の対冲なら、活動する時間、休む時間、外へ向かう動きと内へ戻る動きが反対になりやすい。二人が同じ時間割へ無理に合わせるより、個別の時間と一緒の時間を分ける方が暮らしやすくなる場合があります。
手順4|陽占中央で、価値観を比べる
陽占中央の十大主星は、本人の本質、人生観、価値観の入口です。
中央同士を比べる時は、星が同じか違うかだけでなく、5本能を見ます。
| 本能 | 星 | 関係で大切にしやすいこと |
|---|---|---|
| 守備 | 貫索星・石門星 | 安心、自分や仲間の領域 |
| 伝達 | 鳳閣星・調舒星 | 言葉、表現、気持ちを伝えること |
| 魅力 | 禄存星・司禄星 | 愛情、現実的な価値、蓄積 |
| 攻撃 | 車騎星・牽牛星 | 行動、役割、結果 |
| 習得 | 龍高星・玉堂星 | 経験、知識、理解 |
同じ本能の二人
話の優先順位が合いやすい一方、同じ役割を取り合うことがあります。
たとえば中央が車騎星と牽牛星なら、どちらも金性の攻撃本能です。車騎星は直接動き、牽牛星は役割と手順を守ります。目標へ向かう力は共通しますが、「今すぐ動くか」「準備を整えてから動くか」で違いが出ます。
違う本能の二人
相手が何を優先しているかを言葉にすると、補い合えます。
中央が車騎星のAと司禄星のBなら、Aは行動と結果、Bは蓄積と安心を優先します。旅行ならAが候補を決め、Bが予算と持ち物を整える。仕事ならAが実行、Bが記録と継続を担当する。違いを役割へ変えます。
手順5|陽占西で、家庭・配偶者への接し方を比べる
人体星図の西は、配偶者、家庭、補佐役との関係を表します。恋愛中には見えにくく、暮らし始めてから表れやすい場所です。
1986年2月7日生まれAの西は牽牛星です。家庭では、役割、約束、礼儀を重視しやすい配置です。
比較練習用Bの西が司禄星だとします。Bは、毎日の家事、貯蓄、生活習慣など、身近なものを積み上げて家庭を守ろうとします。
この二人は、どちらも家庭を大切にしますが、Aは「役割を果たす」、Bは「毎日を積み上げる」という方法の違いがあります。
| 確認すること | A・西:牽牛星 | B・西:司禄星 |
|---|---|---|
| 愛情の表し方 | 責任と約束を守る | 日々の世話と蓄積 |
| 気になること | 役割が曖昧 | 生活が不安定 |
| 欲しい言葉 | 「任せて大丈夫」 | 「毎日続けてくれて助かる」 |
| 話し合うこと | 誰が何を担当するか | いつ、どのくらい続けるか |
同じ「家庭を大事にする」でも、相手が愛情だと思う行動は違います。西の星を比べると、見えにくい愛情表現を言葉へ変えられます。

手順6|十二大従星で、行動のペースを比べる
二人の主星が合っていても、従星のエネルギーが違うと、行動速度に差が出ます。
たとえば中年期が天将星12点の人は、大きな責任を引き受け、現実を強く動かす力があります。中年期が天馳星1点の人は、長時間同じ重さを背負うより、短時間で複数のことを動かす瞬発力があります。
二人が同じ量、同じ時間、同じ方法で動こうとすると、どちらかが疲れます。
- 天将星側:長期責任や最終判断を担当
- 天馳星側:短い作業、切り替え、複数の連絡を担当
点数を優劣にせず、持続力と瞬発力の違いとして役割を分けます。
二人分の相性を一枚にまとめる
相性を読む時は、次の6行を埋めます。
| 比較項目 | A | B | 二人の使い方 |
|---|---|---|---|
| 日干 | 精神の共通点・違い: | ||
| 日支 | 生活の結びつき: | ||
| 日干支 | 律音・納音・その他: | ||
| 中央 | 星 | 星 | 価値観: |
| 西 | 星 | 星 | 家庭での接し方: |
| 中年期 | 星・ 点 | 星・ 点 | 速度の分担: |
最後に、次の三つへまとめます。
- 似ていて、説明しなくても分かりやすい部分
- 反対だからこそ、役割を分けたい部分
- 二人で先に言葉にしておきたい生活条件

ミニケース|価値観は近いが、暮らし方が違う二人
AとBは、日干がどちらも壬で、中央も金性の攻撃本能を持つとします。二人とも、話を先へ進め、結果を出したい気持ちは似ています。
一方、日支がAは午、Bは子で対冲。Aの西は牽牛星、Bの西は司禄星です。
この二人は、目標や精神の方向は理解しやすいのに、生活時間と愛情の示し方が違います。Aは担当と約束を決めたい。Bは毎日同じ習慣を続けたい。どちらも家庭を守ろうとしているのに、方法が違うため「分かってくれない」と感じる可能性があります。
二人の会話は、次のように具体化できます。
- 家事は担当だけでなく、頻度と完成ラインも決める
- 一緒に過ごす時間と、一人で動く時間を分ける
- Aの「約束を守る」とBの「続ける」を、どちらも愛情として言葉にする
- 大きな決断はAが案を出し、Bが生活へ定着する条件を確認する
相性の違いが、関係を終わらせる結論ではなく、二人の取扱説明書へ変わります。
相性結果を会話へ変える質問
精神面
- 何を決める時、二人の考えが自然に合う?
- 意見が違う時、どちらが先に話し、どちらが考える時間を取る?
- 相手に分かってほしい価値観は何?
生活面
- 朝型・夜型、休み方、連絡頻度はどう違う?
- 家事、お金、予定管理を誰が担当する?
- 一人の時間と一緒の時間をどれくらい作る?
役割
- 始めるのが得意なのはどちら?
- 続けて整えるのが得意なのはどちら?
- 最終確認をする人は誰?
命式の言葉を、そのまま相手へぶつけないことが大切です。「あなたは車騎星だからせっかち」ではなく、「私は早く決めたい。あなたは確認してから進みたい。どこで区切ろうか」と、二人の行動へ直します。
よくある質問
律音なら、必ず良い相性ですか?
日干支が同じため共通点が多い関係ですが、同じ弱点や役割が重なる場合もあります。何を一緒に行い、どこへ違う視点を入れるかを見ます。
納音なら、別れやすい相性ですか?
精神の中心に共通点があり、現実の動きが正反対になりやすい関係です。違いを役割分担へ変えられるか、生活時間を調整できるかを確認します。
同じ星が多いほど相性は良いですか?
共通言語は増えますが、同じ役割を取り合うこともあります。星の数だけでなく、中央・西など置かれた場所と、従星のペースを比べます。
相性が悪いと出たら、別れた方がいいですか?
相性は、関係の自動的な結論ではありません。どこで違いが出やすいかを特定し、会話、役割、距離、時間を調整する材料です。相手の意思と実際の関係を優先してください。
片思いや復縁も見られますか?
二人の関係の特徴は見られますが、相手の現在の意思は本人にしか示せません。命式で相手の気持ちを決めるより、連絡できる状況か、関係を再構築する条件があるかを現実の行動と一緒に見ます。
結婚相性では、どこを重点的に見ますか?
日干支、日支の位相法、陽占中央と西、エネルギーのペースを見ます。恋愛の惹かれ方だけでなく、住まい、お金、家事、仕事、家族との関わりを二人で話すことが、命式を生活へ活かす仕上げです。
まとめ|一つの吉凶ではなく、二人の関係を層で読む
算命学の相性は、次の順番で見ると整理できます。
- 日干で精神の方向を比べる
- 日干支で律音・納音を確認する
- 日支の位相法で現実生活の結びつきを見る
- 陽占中央で価値観を比べる
- 陽占西で家庭・配偶者への接し方を比べる
- 十二大従星で行動の速度を比べる
似ている部分は共通の力として使い、反対の部分は役割を分けます。結果を「相性が良い・悪い」で閉じず、誰が始めるか、誰が整えるか、どの時間を一緒にするかへ変えてください。

相性表で丸をもろても、二人が話さんかったら暮らしは作れへん。反対の印があっても、役割が分かれば強い相棒になる。命式で見つけた違いを、二人の質問へ変えてみ。