算命学とは?陰占・陽占・人体星図から自分の宿命を読む入門
算命学とは何を見られる占いなのかを、陰占・陽占・人体星図・十大主星・十二大従星・天中殺のつながりから解説。実際の命式例を使い、自分の結果をどこから読めばよいかまで案内します。
算命学を調べると、「陰占」「陽占」「人体星図」「十大主星」「十二大従星」「天中殺」と、初めて見る言葉が一度に出てきます。自分の命式を開いても、漢字と星が並び、どこが自分を表すのか迷う人も多いでしょう。
算命学は、生年月日を干支へ置き換えた陰占を土台にし、そこから導いた星を人体の形に配置する陽占を重ねて読む占いです。陰占は生まれ持った自然の構造、陽占はその構造が性格や行動、人間関係としてどう表れやすいかを見る地図です。
この記事では、算命学の全体像を、実際の一人分の命式を見ながら説明します。読み終えるころには、自分の結果画面で陰占・陽占・天中殺を見分け、最初に読む場所を選べるようになります。
算命学とは、生年月日から宿命と環境の関係を読む占い
算命学では、生まれた時に持った自然界の構造を「宿命」として捉えます。そして、その宿命がどんな環境に置かれるかによって、表れ方が変わると考えます。
同じ種でも、日当たり、水、土、季節が違えば育ち方は変わります。算命学で自分の宿命を知る目的は、「私はこの星だからこうなる」と人生を固定することではありません。自分が持っている性質と、それを活かしやすい環境の組み合わせを探すことです。
算命学の結果は、主に次の要素で構成されます。
- 陰占:年・月・日の干支で、生まれ持った自然の構造を見る
- 陽占:十大主星と十二大従星を人体星図へ配置し、性格や行動、人間関係を見る
- 天中殺:時間や空間の偏りを捉え、運気の流れを見る
- 大運・年運:長期と一年ごとの時間の変化を見る
- 守護神:宿命全体のバランスを整える方向を考える
初心者が最初から全部を読む必要はありません。まず陰占と陽占を見分け、陽占の中央にある主星を確認し、次に周囲の星と三つの従星を見る。この順番なら、自分の結果へ入りやすくなります。


漢字が多いから難しそうに見えるだけや。陰占が材料、陽占がその材料から出てくる心と行動の地図。まず二つを分けたら、命式の迷子にならへんで。
陰占は、年・月・日の干支でできた宿命の土台
陰占では、生年月日を十干と十二支の組み合わせである「干支」へ置き換えます。一般的な算命学の命式は、年柱・月柱・日柱の三つを並べます。
| 柱 | 主に表す範囲 | 構成 |
|---|---|---|
| 年柱 | 家系、社会との入口、初年期 | 年干+年支 |
| 月柱 | 社会、仕事、家族との接点 | 月干+月支 |
| 日柱 | 本人と配偶者、自分の中心 | 日干+日支 |
十干は、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の10種類です。自然物に置き換えると、樹木、草花、太陽、灯火、山、大地、鉄・岩、宝石、大海、雨露に対応します。
十二支は、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の12種類です。動物の性格を当てるだけの記号ではなく、季節や時間の流れを表す役割を持ちます。
日干は、自分の中心となる自然物
陰占で最初に確認したいのは、日柱の上段にある「日干」です。
たとえば日干が丙なら、自然物は太陽です。明るさや広がり、周囲を照らす性質を入口として読みます。日干が癸なら雨露で、状況に応じて形を変えながら浸透する性質を入口にします。
日干だけで人物像を完成させるわけではありませんが、「自分は自然界の何にたとえられているか」が分かるため、陰占の入口として理解しやすい場所です。
実例|1986年2月7日生まれの陰占
専門校の公開算出結果で確認できる1986年2月7日生まれの命式は、次の三柱です。
| 柱 | 天干 | 地支 | 干支 |
|---|---|---|---|
| 年柱 | 丙 | 寅 | 丙寅 |
| 月柱 | 庚 | 寅 | 庚寅 |
| 日柱 | 壬 | 午 | 壬午 |
命式は横書きの表示では、日・月・年の順に「壬午 庚寅 丙寅」と並ぶ場合があります。記事では役割が分かりやすいよう、年柱・月柱・日柱の順に表へまとめました。
この人の日干は「壬」です。壬が表す自然物は大海。まず、自分の中心に大きな水の性質があると見ます。さらに、月支と年支には春の始まりを表す寅が重なり、日支には火の性質を持つ午があります。
ここから五行の配置、干支同士の関係、季節とのバランスを読みます。これが陰占側の分析です。
陽占は、心と行動を8つの星で表す人体星図
陽占では、陰占の干支から導いた星を「人体星図」へ配置します。
人体星図は9マスを基本とし、そのうち8か所に星が入ります。頭・胸・腹・右手・左手の5か所には「十大主星」、左肩・左足・右足の3か所には「十二大従星」が配置されます。
人体星図の5つの主星位置
| 位置 | 方角 | 主に見る関係・場面 |
|---|---|---|
| 頭 | 北 | 親、目上の人に見せる顔 |
| 左手 | 東 | 兄弟姉妹、友人、社会の入口 |
| 胸 | 中央 | 本人の本質、人生観、価値観 |
| 右手 | 西 | 配偶者、家庭で見せる顔 |
| 腹 | 南 | 子ども、部下、目下に見せる顔 |
中央の胸にある星は「中心星」「主星」と呼ばれ、自分の本質を読む入口です。ただし、中央だけが自分で、他の星が家族そのものを表すわけではありません。8つの星はすべて本人の中にあり、相手や場面によって、どの性質が前へ出るかが変わります。
人体星図の3つの従星位置
| 位置 | 主に見る時期 |
|---|---|
| 左肩 | 初年期 |
| 左足 | 中年期 |
| 右足 | 晩年期 |
十二大従星は、人の一生を12の段階にたとえた星で、エネルギーの質や発揮のペースを見るために使います。点数が高い星ほど優秀、低い星ほど悪いという順位表ではありません。

十大主星は「どんな本能を、どう表すか」を見る
十大主星は、五行の五つの本能を陰と陽に分けた10種類です。
| 五行・本能 | 陽の星 | 陰の星 | 違いの入口 |
|---|---|---|---|
| 木性・守備本能 | 貫索星 | 石門星 | 自分を守る/集団を守る |
| 火性・伝達本能 | 鳳閣星 | 調舒星 | 自然に伝える/感性で表現する |
| 土性・魅力本能 | 禄存星 | 司禄星 | 広く引きつける/身近に蓄える |
| 金性・攻撃本能 | 車騎星 | 牽牛星 | まっすぐ行動する/役割と名誉を守る |
| 水性・習得本能 | 龍高星 | 玉堂星 | 体験から学ぶ/伝統から学ぶ |
「攻撃本能」は人を傷つける意味に限定されません。前へ進む、役割を果たす、困難へ向かう力です。「魅力本能」も外見の美しさだけではなく、人や物を引き寄せ、現実的な価値を動かす力を表します。
十大主星は、星の意味と置かれた場所をセットで読みます。車騎星が中央なら、本人の中心に行動力やまっすぐさが出やすい。東なら、社会や友人関係で行動力が表れやすい。西なら、家庭や配偶者との関係で忙しく動く性質が出やすい。このように、同じ星でも「どこで表れるか」が変わります。
十二大従星は「どんなエネルギーで動くか」を見る
十二大従星は、人の一生を、胎児から死後の世界まで12段階にたとえた名称です。
| 段階 | 十二大従星 | 読みの入口 |
|---|---|---|
| 1 | 天報星 | 変化、多才、定まりにくさ |
| 2 | 天印星 | 受け取る力、愛される力 |
| 3 | 天貴星 | 素直さ、学び、自意識 |
| 4 | 天恍星 | 夢、離郷、華やかさ |
| 5 | 天南星 | 若々しい勢い、批判力 |
| 6 | 天禄星 | 堅実さ、安定、守る力 |
| 7 | 天将星 | 強い責任感、統率力 |
| 8 | 天堂星 | 落ち着き、用心深さ |
| 9 | 天胡星 | 感性、直感、無形の表現 |
| 10 | 天極星 | 精神性、奉仕、広がり |
| 11 | 天庫星 | 探究、継承、蓄積 |
| 12 | 天馳星 | 瞬発力、忙しさ、無限の動き |
天胡星、天極星などの名称や人生段階だけを見て、病気や死を直接表す星と受け取る必要はありません。算命学では、現実の年齢を予告するのではなく、エネルギーの状態を象徴として表しています。
たとえば天胡星なら、形のない音楽、詩、発想へ感性が向きやすい。天馳星なら、持続的な重さより、短時間で複数のことを動かす瞬発力が表れやすい。このように行動の質へ置き換えると、星名の印象に引っ張られません。
実例の人体星図を読んでみよう
1986年2月7日生まれの人体星図は、次の配置です。
| 左肩 | 頭(北) | 右上 |
|---|---|---|
| 天胡星 | 禄存星 | 空欄 |
| 左手(東):車騎星 | 胸(中央):車騎星 | 右手(西):牽牛星 |
| 左足:天胡星 | 腹(南):龍高星 | 右足:天報星 |
表示システムによって左右の見え方が異なる場合があります。人体星図は本人と向かい合う形で示されるため、画面上の左右だけで判断せず、「東・西」「左手・右手」のラベルを確認してください。
1|中央の車騎星を見る
中央は本人の本質です。車騎星は金性の陽、攻撃本能の星で、行動力、前進力、責任感、率直さを表します。この人の中心には、「考えているだけより、動いて答えを出したい」という力が出やすいと読みます。
2|東にも車騎星がある
東は友人、兄弟姉妹、社会の入口です。中央と東の両方に車騎星があるため、自分の内側だけでなく、仕事や友人関係でも行動力が表れやすい配置です。
自分から動けることは強みですが、周囲の返事を待つ時間が長いと、もどかしさを感じるかもしれません。役割と締切が明確な環境では、まっすぐな力を使いやすいでしょう。
3|西の牽牛星を見る
西は配偶者や家庭で見せる顔です。牽牛星は金性の陰で、役割、責任、礼儀、名誉を大切にします。
外では車騎星らしく素早く動き、家庭では自分の役割をきちんと果たそうとする。どちらも金性の攻撃本能ですが、車騎星は直接的な行動、牽牛星は立場を守る行動という違いがあります。
4|南の龍高星を見る
南は子ども、部下、目下の人との関係です。龍高星は水性の陽、体験から学び、変化や改革を求める星です。
教える場面では、決められた答えをそのまま渡すより、本人に試させ、経験から学ばせる関わり方が出やすいと読めます。
5|三つの従星を見る
初年期の左肩と中年期の左足に天胡星、晩年期の右足に天報星があります。
天胡星は感性や直感、形のないものへの受信力。天報星は変化と多才さを表します。中央と東の車騎星が持つ現実的な行動力に、天胡星の感性が重なるため、「感じたことをすぐ行動へ移す」「音や表現、ひらめきを実際の形にする」といった組み合わせが考えられます。

天中殺は、宿命と時間の偏りを見るもの
天中殺は、十干と十二支を組み合わせた時に生じる、時間と空間の偏りを表す考え方です。子丑、寅卯、辰巳、午未、申酉、戌亥の6種類があります。
先ほどの1986年2月7日生まれは「申酉天中殺」です。
天中殺は、本人の宿命に含まれる性質として見る場合と、年・月・日など時間の運気として巡る場合があります。「天中殺だから悪い人」「天中殺の期間は何もできない」という人物評価や禁止表ではありません。
初心者は、まず自分がどの天中殺かを確認し、次に時間の運気を見る段階で使うと混乱しにくくなります。陰占・陽占を読む前から天中殺だけを切り取ると、宿命全体の特徴を見落としてしまいます。
宿命と環境は、どうつなげて読む?
算命学の面白さは、命式の説明を「当たっている」で終わらせず、環境との相性を考えられることです。
たとえば中心星が車騎星で、行動力を発揮しやすい人が、判断も提案も許されない環境に長くいると、力を出す場所がなく、焦りや苛立ちとして表れるかもしれません。同じ人でも、短い締切、明確な役割、成果が見える仕事では、行動の速さが頼もしさになります。
中心星が司禄星なら、毎日の積み重ねや身近な人を守る力が持ち味です。変化だけが評価される環境では地味に見えても、品質管理、家計、長期的な顧客関係など、蓄積が価値になる場所では大きな強みになります。
環境を見る時は、次の三つを確認します。
- 命式のどの星を使っているか
- その星が活きる役割や相手がいるか
- 使いすぎて疲れていないか
星を変えるのではなく、役割、相手、時間配分、場所を調整する。これが「宿命を環境で活かす」考え方です。

算命学で分かること
算命学は、命式の異なる部分を使い、次のようなテーマを考えます。
性格・本質
日干、陽占中央の主星、周囲の十大主星を重ねます。中央だけでなく、東西南北を見れば、社会、家庭、目上、目下で違う顔が出る理由も考えられます。
才能・適職
中心星、東の星、同じ星の重なり、陰占の五行、従星のエネルギーを見ます。「職業名を一つ当てる」のではなく、どんな本能を、どんな速度と環境で使うと力が出やすいかを探します。
恋愛・結婚・相性
自分と相手の日干支、陰占の干支関係、人体星図、配偶者を表す西の星などを比較します。似ているかどうかだけでなく、精神面、現実生活、時間の使い方を分けて見るのが特徴です。
人生の時期
天中殺、大運、年運などを使います。生まれ持った命式へ、10年単位や一年単位の時間を重ね、いつどの性質が動きやすいかを見ます。
算命学と四柱推命の違い
算命学と四柱推命は、どちらも十干・十二支、陰陽五行、干支暦を使う命術です。共通する土台があるため、命式に似た漢字が並びます。
大きな違いの一つは、算命学が一般に年・月・日の三柱を陰占として扱い、そこから十大主星と十二大従星を人体星図へ展開する点です。四柱推命は、年・月・日・時の四柱八字を基本とし、通変星、十二運、格局、用神、大運などを組み合わせます。
どちらが上という話ではなく、同じ東洋の干支体系を、異なる技法で読み解きます。人体星図で人間関係や心の表れ方を見たいなら算命学、出生時刻まで含む四柱と五行の強弱を詳しく見たいなら四柱推命が入口になります。
自分の命式を読む順番
自分の結果を開いたら、次の順番で印を付けてください。
- 陰占と陽占の境目を確認する
- 陰占の日干を見る
- 陽占中央の主星を見る
- 東・西・南・北の十大主星を見る
- 初年・中年・晩年の十二大従星を見る
- 天中殺の種類を確認する
- 気になるテーマに必要な場所を読み直す
性格を知りたいなら日干と中央、仕事なら中央と東、家庭や結婚なら中央と西、育成や部下との関係なら中央と南を見ます。最初から命式の全項目を暗記せず、知りたいテーマから必要な場所へ戻ると、読む順番を保てます。
詳しい命式の構造と、1986年2月7日生まれの陰占・陽占を一マスずつ読む方法は、算命学の命式とは?陰占・陽占・人体星図の見方で解説します。
よくある質問
算命学には出生時刻が必要ですか?
一般的な算命学の宿命算出は、生年月日の年・月・日を使い、三柱の陰占と陽占を出します。そのため基本の命式は出生時刻が分からなくても確認できます。流派や高度な技法で扱いが異なる場合は、利用するサービスの入力条件を確認してください。
陰占と陽占は、どちらが本当の自分ですか?
どちらか一方だけが本当という関係ではありません。陰占は宿命の自然構造、陽占はそれが心や行動として表れた姿です。材料と表れ方として、二つを重ねて読みます。
中央の主星だけ読めば性格が分かりますか?
中央は本人の本質を読む重要な入口です。ただし、頭・左右の手・腹にある星もすべて本人の性質です。相手や場面によって前へ出る星が変わるため、中央を読んだあと周囲へ広げます。
十二大従星の点数が低いと運が悪いですか?
点数はエネルギーの強弱を表す目安で、人生の優劣ではありません。天馳星のように点数が小さくても瞬間的な行動力を持つ星があります。強さの量より、質と使いどころを見ます。
天中殺と大殺界は同じですか?
天中殺は算命学で使われる時間・空間の偏りの考え方です。大殺界は六星占術で陰影・停止・減退をまとめた呼び名です。似た時期占いとして混同されますが、異なる体系の用語です。
算命学で相性は見られますか?
二人の日干支、干支同士の結びつき、人体星図などを比較して見ます。似た者同士の律音、正反対の関係を示す納音、地支の結びつきを見る位相法など、複数の視点があります。詳しくは算命学で相性を見る方法で、二人分のどこを比べるかを説明します。
まとめ|陰占を土台に、陽占で自分の表れ方を読む
算命学は、生年月日から出した三柱の干支を陰占とし、そこから導いた十大主星と十二大従星を陽占の人体星図へ配置して読む占いです。
- 陰占:宿命の自然構造
- 陽占:性格、行動、人間関係としての表れ方
- 十大主星:五つの本能を陰陽に分けた10種類
- 十二大従星:人生段階にたとえた12種類のエネルギー
- 天中殺:宿命と時間の偏り
自分の結果を見る時は、まず日干、次に人体星図の中央、東西南北、三つの従星、天中殺という順番で確認してください。命式の全項目を一度に覚えなくても、どこが何を表すかが分かれば、自分の悩みに必要な場所へ戻れます。

まず日干と真ん中の星、この二つに丸を付けてみ。そこが陰占と陽占の入口や。次に「仕事なら東」「家庭なら西」と広げたら、自分の命式がちゃんと読める地図になるで。